ビルボードとスポティファイ

音楽業界誌ビルボードがアルバム・チャート作成の為に、定額制音楽ストリーミング・サービスのスポティファイと交渉しているとラジオ業界誌ヒッツが伝えた。

広告を聴いている無料会員がオンデマンドでストリーミングした場合、そのアルバムが5000回ストリーミングされたら1枚のアルバムに換算するというビルボード誌の提案に対し、スポティファイは抵抗。その後ビルボード誌は3750回で1枚と提案。しかしスポティファイは交渉決裂なら、ビルボード誌がアルバム作成の為に使っている実売調査会社ニールセン・ミュージック(旧サウンド・スキャン社)へスポティファイはデータ提供を止めると脅したようだ。ちなみに有料会員が聴いた場合、ビルボード誌は1500回のストリーミングでアルバム1枚に換算している。

そもそもビルボード誌のチャートはレコードの実売で作られていた。シングル・チャートはそれにラジオ局のエアプレイ・データが加わり、iTunesストアー他のデジタル・ダウンロードが加わり、近年は定額制音楽ストリーミングに加え、YouTubeの再生回数も加わった。シングル・チャートはレコードを聴く為に金を払っていない割合が増大している。ビルボード誌の考え方は、「今世の中でどの曲が流行っているか」だ。しかしアルバム・チャートは実物のレコード(CD他)売り上げと有料アルバム・ダウンロードと定額制音楽ストリーミング・サービスの有料会員によるデータで作成されている。全てが有料で、タダで聴いているデータは加算されない。

アメリカの音楽業界はビルボード誌の考え方に苦言を呈している。アルバム・チャートはお金を払ったデータで作成すべきだと。昨年暮れヒッツ誌が、ビルボード誌はYouTubeでの再生回数をアルバム・チャートに加えようとしていると報じた。YouTubeこそまるでタダだ。おまけに作詞作曲家やアーティストに支払う使用料が他のストリーミング・サービスが払っている料率に比べ低い。今回のスポティファイの無料会員のデータをアルバム・チャートに加えようとする交渉は、ビルボード誌がYouTubeデータをアルバム・チャート作成に加えるという前哨戦なのだろう。

ちなみにアメリカに於けるスポティファイの有料会員は1820万(全世界では7000万)で、アップル・ミュージックが1500万で猛追している(昨年10月末の集計)。




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