『東京ロック・バー物語』

知り合いの(という言い方があたってるかどうか)音楽ライター、和田静香さんが『東京ロック・バー物語」という本を上梓した。和田さん、評論家で作詞家の湯川れい子さんのお弟子さんでもある。

それにしてもロック喫茶ならぬロック・バー。音楽ライターとはいえ女性の和田静香さんが、敷居が高いと言うよりは、少し変わった敷居をまたぐのはそれなりの思い入れがあっての事だろう。「ロック・バーとは店主のロック嗜好がそのまま店になっていて、その生き様みたいな店主の物語は面白いにきまってる」と前書きにある。

しかし今時、絶滅危惧種と本人が言ってはばからないロック・バーに乗り込む和田さん。下北沢の「イート・ア・ピーチ」から探索は始まる。かかるレコードは30cmのLP。デレク&ザ・ドミノスの「いとしのレイラ」やキャロル・キングの「つづれおり」がよくかかるという。オーナーの仲居さんが店を始めたのは1974年の事。「年寄りは自分の好きな音楽しか聴かない。頭が固いから、プログレならプログレで、ピンク・フロイドやELPだけ聴いて満足して帰っちゃう。新しいバンドだって悪くないのに」とバー経営ベテランの仲居さん。

当ブログの筆者の近所、西荻窪には「フラココロック」というロック・バーがあるという。店は弓田佳博さんと朋子さんという夫婦がやっている。「ここは2011年秋のオープン。震災がきっかけでした。夫は石巻の出身で親類が何人か亡くなり、人って何時死んでしまうかわからない。やりたい事をやろうと思って店を開いた」と奥さんは述懐する。

みんなロックが好きだ。でも内装に金をかけて失敗する例もあるという。確かに自営業のプロじゃないかもしれない。

和田さんは後書きで、「色んな店を回るうち、ロック・バーの面白さに目覚めた。何より人と一緒に音楽を聴いて語らう楽しさ。1人で家で膝抱えて聴いているのと違う音色に聞こえる。新しい発見がある。いい音響で聴くって違うんだなぁと改めて思った」と締めている。

当ブログの筆者が前に、渋谷のロック・バーで聴いていたアルバムはミートローフの「地獄のロック・ライダー」。6曲目の「ロックンロール・パラダイス」がフル音量でなればもう何もいらない。


東京ロック・バー物語東京ロック・バー物語
和田靜香

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