スポティファイの2014年決算

スポティファイ


定額制音楽ストリーミング・サービスのスポティファイが先週2014年の決算を発表した事を受けて、新聞ニューヨーク・タイムズは、「売り上げは伸びているが赤字」の見出しで記事にした。スポティファイの売り上げは、有料会員からの会費と広告収入で成り立っている。

それによると2014年の売り上げは1560億円(1$120円換算)で、前年の2013年に比べて45%も伸びた。しかし純損失(赤字)も2013年の81.6億円から236.4億円に膨らんだ。ウォール・ストリートの関係者は、急激な売り上げのある新興企業にとって、赤字は当たり前と見る。売り上げの91%が有料会員からの会費で、広告収入は9%だった。2014年末での有料会員数は1500万人で、4500万人が広告でタダで聴く会員。IFPI(国際レコード産業連盟)によると、スポティファイの有料会員数は全世界の同様なサービスを提供している会社の有料会員数の37%を占めるという。従業員は2013年の958人から、2014年は1354人に増えた。スポティファイは現在世界58ヶ国で運営されている。

事業拡大の為にゴールドマン・サックスのサポートで、機関投資家から最近500億円近い資金を集めた。株式上場の話が延びている。だがウォール・ストリートでは、スポティファイは未上場だが、会社の価値は1兆円を超えるという話が出ている。上場しているインターネット・ラジオのパンドラの時価総額の2倍以上だ。それだけ投資家にとってみれば、定額制音楽ストリーミング・サービスというビジネス・モデルに魅力がある。スポティファイは来週5月20日、6月のアップルのイベントの前に、ニューヨークで記者発表をする。ビデオやテレビ映像を含めた新規ビジネスの発表だろう。

アップルが今年は6月8日から開催する開発者向けイベントのWWDC(ワールドワイド・ デベロッパーズ・カンファレンス)。買収したビーツ・ミュージックをベースにした新しい定額制音楽ストリーミング・サービスの詳細が発表されるだろう。

オンデマンドによる定額制音楽ストリーミング・サービスを整理すれば、利用者にとっては広告が入ろうとタダがいいという人達もいれば、1ヶ月10ドル程度なら広告がない方がいいという人達もいる。スポティファイにとっては、レコード会社からの音源使用料を安くしてもらい、無料の会員向けの広告収入を増やし、早く黒字会社にして上場し、巨額の資金を調達し、新規のビジネスに資金を運用する。自らも億万長者になれる。アップルはそのブランド名で世界展開はいとも簡単。ダウンロード・ビジネスのiTunesストアーでの音楽売り上げは下げ止めたい。レコード会社には全て有料会員でのビジネスなので、スポティファイ他に比べて音源使用料を低く設定して欲しい。レコード会社やミュージシャン(アーティスト)にとって、2015年はまさしく大変動の年になるかもしれない。

当ブログの筆者の後輩がスポティファイ・ジャパンにいる。日本という特異な国。頑張ってほしいとしか言いようがない。



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