ソニー/ATV音楽出版の売却話

アメリカの経済新聞ウォール・ストリート・ジャーナルが7日、ソニーは所有する音楽出版社ソニー/ATVを売りに出す計画を進めていると記事にした。この記事がロイター通信他を通じて、ソニーとマイケル・ジャクソンの見出しで瞬く間に拡散した。

ソニー/ATVはビートルズの楽曲やテイラー・スウィフトの楽曲を管理している。ビートルズの楽曲を管理するATV音楽出版をマイケル・ジャクソンが買ったが、金がなくなり1995年、ソニーと合弁会社ソニー/ATVを設立した。業界関係者は2400億円の価値があるとみる(1$120円換算)。

ソニー 50%
マイケル・ジャクソン資産管理団体 50%

合弁会社なので、「バイ・セル」条項がある。何かの都合で合弁を解消したい場合、ソニーがマイケル・ジャクソンが保有する株式の買い取りを請求する。マイケル・ジャクソンが応じなければ、ソニーが保有する株式をマイケル・ジャクソンに買い取らせる請求が出来る。ソニーがマイケル・ジャクソンに低い金額での請求だと、マイケル・ジャクソンはその低い金額でソニーから買い取ることが出来る。通常この条項は、適正な金額に誘導されるメカニズムが働くとみられている。

米国ソニーはエンタテインメント部門の「映画制作」、「TV番組制作」、「レコード音楽制作」、「音楽著作権の管理」等を一本化し、ソニーピクチャーズのマイケル・リントン最高経営責任者がこのエンタテインメント部門を統括している。ウォール・ストリート・ジャーナルの記事に動揺しないよう、ソニー/ATVの社員にメールを送った。

「合弁会社では当たり前の話。『バイ・セル』条項の検討を始めた。様々な条件を検討しなければならない。どちらがオーナーになろうともソニー/ATVは音楽出版界のリーダーだ。みんなはいつも通り仕事に励んでほしい。ソニー/ATVの価値をより一層高めてほしい」

今回のウォール・ストリート・ジャーナルの記事。誰かがリークした事は間違いない。「バイ・セル」条項の行使なので、ソニーが第3者に50%の持ち分を売るわけでは無い。リークして誰が得するか。ソニーは高値で売れば会社価値向上の好材料になる。しかしマイケル・ジャクソンの持ち株を買うとなれば1200億円も必要だ。今のソニーにとっては簡単じゃ無い。マイケル・ジャクソンにとっては1200億円を払ってソニーから買うとすれば、資金を提供するスポンサーを見つけなければならないだろう。資金提供のファンドには困らない。しかしソニーへ売るメリットはない。1200億円を貰っても他に投資するよりは保持している方が確実だ。

ではソニー/ATVの当事者である会長兼最高経営責任者のマーティー・バンディアーはどうだろう。両親から色々言われるよりは、離婚して片親になってもらった方がいいかもしれない。そんな時はうるさいマイケル・ジャクソン資産管理団体の代理人ジョン・ブランカよりもソニーの方がいい。

ちなみにソニーが所有する、ソニー/ATVよりも売り上げの大きいEMI音楽出版。ソニー主導で買収した。株主は以下だ。

ソニー 29.8%
マイケル・ジャクソン資産管理団体 10%
ムバダラ開発(ファンド)
ジンウェル・キャピタル(ファンド)
GSOパートナーズ(ファンド)
デヴィッド・ゲフィン(ゲフィン・レコード創業者)


今回の売却話。いずれにせよ、どこかで結果は出るのだろう。






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