今週のビルボード・アルバム・チャート(2015年12月12日付)

アデル25写真


アデルの圧勝。カッコ内は前週。


1( -) アデル「25」  3,480,000枚

2( 1) ジャスティン・ビーバー「パーパス」  290,000枚

3( 2) ワン・ダイレクション「メイド・イン・ザ・A.M.]  108,000枚

4( -) ジャダキス「Top 5 Dead Or Alive」  66,000枚

5( 8) ザ・ウィークエンド「Beauty Behind the Madness」  65,000枚

6( 13) ペンタトニックス「ザッツ・クリスマス・トゥ・ミー」  61,000枚

7( 6) クリス・スタップルトン「Traveller」  58,000枚

8( -) エンヤ「ダーク・スカイ・アイランド」  48,000枚

9( 25) アデル「21」  46,000枚

10(11) フェッティー・ワップ「フェッティー・ワップ」  38,000枚  


実売調査会社ニールセン・ミュージック(旧サウンドスキャン)が1991年からレコードの実売調査を始めた。1週間の売り上げの歴代1位はイン・シンクの「ノー・ストリングス」で242万枚だった。レコードが売れない時代、誰もこの記録を破る事は出来ないだろうと言われていた。アデルはこの記録にあっさりと100万枚を上乗せした。

アデルの3,480,000枚の内訳は以下だ。

1)実物のCDと有料のアルバム・ダウンロード 3,380,000枚

2)同一アルバムから個別に有料ダウンロード(TEA) 96,000枚

3)有料ストリーミング  8,000枚

今回発売元のソニーミュージックとマネージャーのジョナサン・ディキンズは、万人に愛されるアデルの実物CD販売にスーパーのターゲットやウォルマートを狙った。子供達や友達へのクリスマス・プレゼントは実物のCDだ。ダウンロードじゃプレゼントにならない。

2)は業界用語でTEAと呼ぶ。同一のアルバムからアルバム単位ではなく個別の曲がダウンロードされたら、10曲でアルバム1枚と見なす。先週ジャスティン・ビーバーがワン・ダイレクションに勝ったのはこの部分が大きい。

3)は文字通り定額制音楽ストリーミング・サービスでの見なし売り上げ。1曲が1,500回聴取されたら1枚のアルバムとみなす。実は今回のソニーミュージック・アデル・チームのマーケッティング戦略でここが大きなキー・ポイントになった。スポティファイやアップル・ミュージックの会員はインターネット・ラジオのパンドラのリスナー(消費者)よりも能動的だ。オン・デマンドで自分の聴きたいアーティストと曲を選ぶ。実はアデルのシングル「ハロー」はスポティファイやアップル・ミュージックに音源が提供されていた。しかしアルバム「25」は提供しなかった。

スポティファイやアップル・ミュージックでアデルの「ハロー」が好きになった。しかしアルバム「25」は、「ハロー」以外に1曲も無い。そういうリスナーはiTunes他に行ってアルバムを購入するしかない。今回トータル売り上げの実に50%がデジタル・ダウンロードで占められた。アデルのような音楽だとデジタル・ダウンロードは30~40%だ。見方を変えると、スポティファイやアップル・ミュージックは今回巨大なラジオ媒体の役割を果たした。聴いて好きになったら他所に行ってアルバムを買うしかない。

インターネット・ラジオのパンドラには、アルバム発売間もなく、アルバム全曲が提供された。役割はラジオで、一杯曲を紹介してほしい。それがアルバムの購入に結びつく。

今回のアデルのやり方。今後発売予定のレディー・ガガやビヨンセといったアーティストには充分考えられるマーケッティング。定額制音楽ストリーミング・サービスも今後次世代のやり方を考えなければならないかもしれない。


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アデル

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