「タイム」の表紙をアデルが飾る

アデルのタイム


アメリカの週刊誌を代表する「タイム」の表紙をアデルが飾った。インタビューを基にした特集記事が組まれた。この記事の中で最も象徴的な事は、アデルという歌手はプロデューサー・チームが作ってレコーディングした曲に合わせて詩を書かないという事だ。最初に自分で全部詩を書く。それは部分部分の詩の寄せ集めではなく、1曲毎がストーリーを持った歌詞。それにアデルが曲をつけ、ある時はプロデューサーや作家が後から曲をつける事もある。

90年代の終わりから、アメリカのレコード業界は、ブリトニー・スピアーズを始め多くのアーティストのレコードをプロデューサーや作詞作曲家達のプロダクション・チームが制作に携わった。曲は勿論だが、詩もプロダクション・チームが加わる。最近ではレディー・ガガやケイティ・ペリーやビヨンセがそうだ。リアーナに至っては詩も曲も全く書かない。そういう意味でアデルのやりかたはオールド・スクール(昔のやりかた)と呼ばれている。ボブ・ディランは勿論、ブルース・スプリングスティーンやキャロル・キングは詩も曲も全部自分で書く。プロダクション・チームが出てくる前はそうだった。

天才プロデューサーの何が凄いかというと、自分達が作ったレコードが(カー)ラジオで流れたら、リスナーにとっての心地よい歌(詩)とサウンドを知り尽くしている事だ。スウェーデン出身のマックス・マーティンというプロデューサーがまさしくそうだ。しかしアデルは詩を人任せにしない。歌手である前に詩人だ。「ハロー」という失恋歌にしても、プロダクション・チームが今流行る失恋の歌はといってアイデアを寄せ集めたものではない。アデルは自己体験から書いたのだろうが、それが普遍的な、ストーリー・テラーとしての歌になっている。レコードが売れないと言われている時代。発売1か月未満でアルバム「25」は約600万枚を売った。アメリカのレコード業界を変えるスーパー・ショットになった。アメリカのレコード業界は結構単純。売れたレコードの後追いをする。


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アデル

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