ケシャの裁判

先週の金曜日(2月19日)、ニューヨーク州の最高裁判所はケシャ(28歳)の訴えをしりぞけた。2年前の2014年、所属するレコード会社キモサベの社長でプロデューサーのドクター・ルーク(42歳)から性的虐待を受けたと訴えた。それを理由にレコード契約の解除を要求した。ドクター・ルークはケイティ・ペリーやアヴリル・ラヴィーンやマイリー・サイラスのプロデューサーである。

レコード会社はソニーミュージックが出資したキモサベ・レコード。8枚のアルバム契約で、2枚を既に発売しているので残りは6枚だ。裁判所は、プロデューサーがドクター・ルークか否かは問わないが、キモサベ・レコード以外での録音や発売は認めないとした。この判決はケシャにとって大きな打撃となった。法廷での号泣写真をインスタグラムに投稿。そしてレディー・ガガやテイラー・スウィフトといった大物女性シンガーがケシャの擁護に回った。

しかしこの争いは奇妙である。

ケシャがキモサベ・レコードと契約したのは2005年。デビュー・アルバム「アニマル」は2010年の発売でビルボード・チャートの1位。セカンド・アルバム「ウォーリア」は2012年の発売でビルボード・チャートは6位。成功作とは言えない。

2年後の2014年秋、ケシャはドクター・ルークに強姦されたとして訴えた。突然10年前の強姦を理由にレコード契約解除の裁判を起こしたのである。契約時に強姦されたのであれば、普通その時点で訴えるだろう。ドクター・ルークも反論し裁判に持ち込み、勝訴した。

この勝訴、ケシャにとってみれば敗訴に、レディー・ガガやテイラー・スウィフトやアリアナ・グランデ等がツイッターで、「ケシャを解放しろ」と叫んだ。裁判所が下した結論に納得がいかないという事なのだろう。裁判の当事者じゃないアーティストが大騒ぎをする。裁判所はこの契約について、きちんと交渉された上で締結されたもので、契約保持は妥当だとしているのに。

日本のメディアもこの件で騒ぎそうだが、レコード契約の解除はそう簡単なものではない。




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