ドナルド・トランプという著作権を踏みにじる大統領候補 その2

ローリング・ストーンズがドナルド・トランプに、選挙キャンペーンでの「スタート・ミー・アップ」他の楽曲使用を止めるよう抗議した。それに対してトランプは、「法律上問題ない。私はミック・ジャガーが好きだ」と答えた。映画業界誌ハリウッド・レポーター他が伝えている。

ドナルド・トランプ側の主張は、「共和党はASCAPやBMIと包括契約を結んでいる」だ。音楽著作権者はASCAPやBMIといった非営利団体に、主にラジオ局での使用について、著作権使用料の徴収を任せている。ラジオ局も数多くの著作権者と使用料の契約を結ぶのは大変なので、これらの団体と契約する事で全ての曲が使用出来る。トランプ側の主張なら、彼はビートルズからボブ・ディランといったあらゆる音楽著作権者の曲を使う事が出来る。しかし例えばBMIの契約では、「著作権者が曲を使わせたくないなら包括契約から外す事が出来る」となっている。ミック・ジャガーが好きだから使えるという事にはならない。あまりにもお粗末な人物。

以下は昨年10月、当ブログで書いたドナルド・トランプ。

土曜日(10月10日)、スティーヴン・タイラー(エアロスミス)の代理人が共和党の大統領選候補者のドナルド・トランプに書簡を送った。エアロスミスの「ドリーム・オン」を選挙のキャンペーンで使用するなという内容だ。映画業界誌ハリウッド・レポーターが伝えた。

共和党の次期大統領選候補者指名争いでは支持率トップのドナルド・トランプだが、選挙集会で、移民問題や銃規制、女性蔑視等で物議を醸し、多くの米国人が不快感を示してきた。

アメリカでは過去に何度も、無断で曲が選挙キャンペーンに使われ、その都度候補者は謝罪した。元下院議長のギングリッチが大統領候補指名のキャンペーンでサバイバーの「アイ・オブ・ザ・タイガー」を使い、その後謝った。大統領選挙で民主党のオバマと争っていた共和党のジョン・マケインがジャクソン・ブラウンの「ラニング・オン・エンプティー」を無断使用していて謝罪した。他人が作った曲を使う場合、どんなケースでも事前に作家から許諾を得なければならない。

ドナルド・トランプと取り巻きは常習者だ。今回の指名候補キャンペーンではニール・ヤングの「ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド」を無断使用し、ニール・ヤングから抗議を受けた。次はR.E.M.だ。「世界が終わる日」を無断使用し、抗議された。

日本でも2年前の都議選で、候補者達がNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽を選挙カーから流していた。テーマ曲を作曲した大友良英さんはブログにこう書いた。「どれだけの思いで私たちがつくったか、毎朝みんながドラマを楽しみにしているという想像力も働かず、流行にのって集票に利用していいと思う程度の想像力の人たちが政治に関わるってどうなんだろう」

それにしてもドナルド・トランプは多分全く懲りない。また誰かの曲を無断で使用する。共和党支持者は著作権法や無断使用を知るべくもないだろうが、しかしこの程度の大統領候補者を応援する。共和党の大統領候補者が決まるのは来年(2016年)の7月。まだまだ色々あるだろう。





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